お子さまの成長にとって大切な「食育」
”食べる”という事は、お口の成長・発育にとても大切です。しかし、間違った食べ方は逆に歯並び、咬み合わせに影響してきます。お子さまの食事に気をつけて欲しいポイントは3つあります。
お子さまの食事に気をつけてほしい3つのポイント
足が地面に着くようにイスの高さを調整し、真っ正面を向いてよく噛むこと
歯の年齢に合わせた食材の固さ、大きさを意識すること
テーブルの上に飲み物は置かず、食後に飲む習慣をつけること
飲食物と虫歯の関係について
-
虫歯は”歯の質” ”糖分” ”むし歯菌” ”時間”の4つの要因が重なってできています。虫歯は感染症です。むし歯菌は口移しや食器の共有などで移っていきます。ただし、無菌状態を保つのは非常に難しいため、他の要因でのケアが必要となります。ごはんのだらだら食べは、虫歯になる大きな要因となります。3才頃までには食事のリズムを整え、歯磨きの習慣をつけていくことが大切です。歯の質を高めるためにはフッ素塗布が有効です。歯が生えてきたら一度、歯科医院で診てもらうとよいでしょう。
年齢別「食育」の注意点
-
授乳の時期
- 赤ちゃんがお母さんのおっぱいを飲むことは本能的に備わっている機能です。しかし、この授乳を通してお口のまわりの機能を発達させていきます。授乳の時は、赤ちゃんが楽な姿勢になるように抱っこして乳房を深くくわえさせるようにすることが大切です。深くくわえさせることで、舌の正しい位置や噛む力が身についていきます。
-
離乳の時期
- 生後6ヶ月頃になると、離乳食がはじまります。離乳食の与え方や進め方、姿勢が特に重要になってきます。例えば、スプーンであげる時には、スプーンを下唇につけて赤ちゃん自身が上唇をとじてくるのを待ってスプーンを引くことで、口を閉じるという機能が発達します。食事の時の姿勢も足が地面につくようにすることが大切です。又、離乳食は、月齢ごとに進めるのではなくその子の歯の生え方(お口の年齢)によって進めることが大切です。食べ物の固さや形状でも”お口の年齢”に応じて変えることで、正しい咬み方、のみこみ方が育ってきます。
-
乳歯が生え揃う時期
-
-
2才半~3才頃になると乳歯が生えそろってきます。奥歯が生えそろうと、歯並び・咬み合わせが安定してきますので授乳はこの頃にはやめていけるとよいでしょう。又、普段の姿勢や癖も、今後の歯並び・咬み合わせにも影響してくるので、習癖をなくし、正しい姿勢を早いうちに整えていくことが大切です。